hidehirato’s blog 旧・あんずは怒り、そして笑うのだ

日々を味わうシンプルな暮らしで、仙人に近づきつつあるシニアのドキュメント

ゴミ・ハンティングに始まるアンティーク・ストーリー

ジェームス山の近くに住んでいたころ、
あれやこれやあって
カナダの人に英語を教えてもらうことになりました。

彼女は黒人でそのころ50代だったと思うのですが、
スイス人の旦那さんとの間に、3人娘がいました。

もう娘さんたちも大きくなっていて、
社宅であるらしいジェームス山のでかくて古い洋館で、
知り合いの主婦に英語を教えてくれたんです。

旦那さんはチバガイギーに勤めてはって、
東南アジアに染料をトン単位で売る、営業をされてたようです。

彼女の家に行くと、
グランドピアノのある広いリビングに茶箪笥が水洗いされておったり、
古い白地に青い模様の便器が玄関のポーチに置いてあったり、
なかなか?な生態でした。



アンドレさん(旦那さんです)はお仕事でカナダに行っていたときに彼女と知り合ったそうで、
やはりヨーロッパ人らしく、古いものがお好きだったようです。


ジェームス山と呼ばれるあたりはやや高級住宅地でしたし、
時はまさに日本のバブル期でしたよ。

彼女が言うには、荒ゴミの日には家族みんなで手分けして、
ハンティングをするのだそー。

茶箪笥もそんなハンティングの収穫で、
アンドレさんがほくほくで洗いはったそうです。

まだ若かった私には、全く理解できない文化でした。
中古ぢゃん。

ジェームス山の風情のある洋館群は、
震災で打撃を受けたようで、
イレーンさん(彼女)のおうちも取り壊されてしまいました。

そして、幾星霜、ご存知のように私はフレンチカントリー、
シャビーシックの方向に舵を取りましたが、
古いものはええなあ、と思えるようになりました。


孫が生まれてしばらくして、
ベビーダンスを買ってあげよう、と言いましたところ、
娘が選んだのはこういうやつです。

イメージ 1

少し違うんだけど、どっしりしたアジアン家具です。


渋い。
しかし、なかなかええのよ。


寝室のシャビーシック化はけっこう受けがわるくて、
夫は 「こんなんが好きなんか・・・・・・」と絶句するし、
病院のようだとも言われちゃいました。
もちろん、平気。
好きだし。
しかし、全館(館は無いけど~)フレンチカントリーというわけには
いかんなー

そこで方向転換です。
リビングの座る形式のパソコン机をアンティークに替えよう。
娘んちのたんすのようなシックなのに。


夏から探して、
やっと先日、娘第二子出産後の里帰りで
家の中がカオスの真っ最中、に届きました。

わ~ん、アンティークショップ アッツ のお兄さんたち~
家はいつもはあんな状態ぢゃないんです~
と大声で言い訳したいぐらいおもちゃなどでおっちらかっておりました


一ヶ月(+アルファ)の里帰りを終え、娘は帰宅いたしましたよ。

片付ける。



イメージ 2


アップにさせていただく。

イメージ 3


天板と引き出しの曲線が好き。
脚も猫脚ではなく、ちょっと曲がっている形が、なんともツボでございます。
スピーカーは仮置き。
どのようにしようかと思案中です。

1940年代のアメリカの家具です。
100年以上経っていないとアンティークとは呼ばないようで、
ビンテージ、かな。
素材はマホガニー
軽くて、ええのよ~

娘が、ママ亡き後は私が使ってあげる
とほめてくれました
毎日うれしい