病院は、岡山駅から私の母校への道の途中にあります。
何十年かぶりの通学路は、恐ろしい変貌ぶりで、
懐かしがる根拠もありません。
なんか、井上陽水の「危篤電報を受け取って」という
不吉な歌を思い浮かべたり、
悲壮な気持ちで、うつむいて病院を目指しました。
ベトナムから電話してきた兄が、すごくシリアスに
母の入院の様子を描写していたんです。
いつも小声で(ここがミソ)ブラフをかます、豪腕ビジネスマンの兄が
大変そうに言うので、
私も行くまでどんなに心配したか。
母はもう症状が安定していました。
来週の火曜日に、母の家から徒歩5分の病院に転院し、
糖尿病の勉強やリハビリをします。
お食事時間にさえ病院にいれば、
家に帰って猫の世話をすることもできるそうです。
よかった、よかった。
結局、
兄はおろおろ取り乱しておったのですな。
はは、男の弱点見つけたり。
これから母のことに関しては、私はどっしり構えていよう、と思ったことです。
ご心配おかけしました。