hidehirato’s blog 旧・あんずは怒り、そして笑うのだ

日々を味わうシンプルな暮らしで、仙人に近づきつつあるシニアのドキュメント

浸水


久しぶりの飛行機です。

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雪を頂く四国の山。


行った先は、

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本土とは明らかに違う植物だらけの、奄美大島です。



またぞろ旦那ちゃんに引っ張られて、パッケージツアー。
行き来は飛行機なので、人と話さなくていいのと、
マングローブの林でカヌー体験ができるというのを楽しみに、出かけましたのです。


前後しますが、奄美空港はさんご礁の海を埋めたてたちんまい飛行場で、
降りるかな~と思っているとひゅーんと通り過ぎるのです。
???
すると旋回して、南側からランディングするつもりらしいけど、
低い低い。

滑走路はすぐそこ。
エンジンを止めて(と思われる)スピードを落とした小さい飛行機は、
風にあおられて横揺れするんです、ひえ~~

飛行機の離陸着陸時のスリルはけっこう好きですが、
それは大きい飛行機だから言っていられるのであって、
小型機の着陸では、うんと寿命が縮みましたなり。



それはともかくカヌーです。

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ゆるやかな川が海に流れ込む汽水域でのカヌー。
風がやや強くて、もちろん川の流れもあり、なかなか思う方向には進みませんが、
水が近くてめっちゃ楽しい。

20余人の団体が、流されているような、それぞれのペースで漕いでいるような、
ばらばらになるのにあせった(らしい)インストラクターのお兄ちゃんが、
川の中州にカヌーを引き上げて、「休憩です。写真を撮りましょう」などと。
写真の順番を待っていたら、後方から水が入ってくるんです。

なんのためか知りませんが、カヌー後部の上側に穴があいており、
浅瀬に乗り上げて前が上がったカヌーは、後ろが水につかり、
その穴から水が入ってきていたんです。

「浸水してます、大変です」 と叫んでみても、
他の人の写真を撮ってあげているインストラクターさんは、知らん顔。
たぶんワガママなおばさんが、勝手なこと言ってるんだ、ぐらいに思ってたのでしょう。

自分では降りられない場所だし、どうにもしようがありません。

やっと来て脱出させてくれたときには、下半身びっしゃぬれ。
カヌーの前が高くなってたので、かろうじて靴は濡れていませんでした。

青くなったインストラクターさんが、別のインストラクターさんを呼び、
その人のカヌーの座席にトレーナーをしいて私を乗せてくれました。
また漕いでベースに帰る。
漕ぐのは楽しいけど、川の流れに逆らうのはなかなか大変でしたよ。

ベースに帰って、謝られたけど、濡れて寒いし気持ち悪くて、
受け入れるどころでなく、平静を保つのが精一杯でした。

バスへ行き、荷物を降ろし(てもらい)、お部屋を準備してもらい、着替えたら、
なんか、落ち着きました。

添乗員さんが電話で責任者さんに力いっぱい苦情を言ってくださっていたのですが、
「もう大丈夫です。皆さんをお待たせしてすみません。出発しましょう」 と言いましたならば、
そこの売店の方が、お菓子を包んでくださいました。
「いや、要りません」 と固辞したのですが、
添乗員さんが、「もらっておきましょうよ」 と。
しゃんしゃん。

そんなふうに、ワタシの初カヌーはさんざんでしたが、
はまりそうな予感がします。

帰って来て、いろいろ調べてみたら、
いろんなところでカヌー体験やっています。
近場では、山陰の海岸とか。
泳げんけど、
日差しのきつい夏の海は好きじゃないというか、老体にはキビしいけど、
ぜひ行こっと。



さて、1年の3分の1は雨、という奄美は、
今回、良いお天気ではありませんでした。

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加計呂麻島  安脚場
雨に煙っています、残念。

しかし、なんにもありませんなー。





本島でも、右側に見えますのは、なんとか小学校です、なんとか病院です、
とバスガイドさんの案内も、笑えるほど何も変わったものはありません。

小学校の運動会は大人もみんな集まって、地区ごとに競う、とか、
同窓会も盛んで、街の繁華街を飲み歩く、とか、
住民同士の絆が強いそうです。
50年前のワタシの子供時代の田舎のようです。


懐かしいような、時代に取り残されているような、
しかし瑞々しい自然に育まれた、ほっこりした島でした。



これは全く異国情緒と思えました。


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大島紬の泥染めの田んぼです。