信義に悖る、と思う。
先週、78歳、一人暮らし、の母の家に地元の地銀の行員さんが来て、
震災で絶対儲かるから、株を買ってください、と言ったそうです。
自営業の兄は、地銀数行と満遍なくお付き合いしており、
母が用事で兄嫁とその銀行に行ったときには、
男性行員さんがばらばらと来て、
”先日のゴルフは・・・”などと兄嫁と盛り上がったりしてたとか。
母は、バクチはしない、と、
バクチは場が朽ちると書くんだ、と断ったのですが、
絶対儲かりますから、と食い下がられたそうです。
母は、以前、ちょいと利率がいいので中国ファンドを買おうか、と兄に話したら、
”ばーさんが金儲けなんかしたら、私のすることがなくなる”と反対され、
ついでに、
バクチと新興宗教にだけははまってくれるなと、釘を刺されたそうです。
母は、
絶対儲かる、または元本保証と書いてあんたが署名捺印したら、買ってあげる、と
言ってやったって。
行員さんは、
奥さんのおっしゃった同じこと、いつも社長(兄ね)に言われています、と。
ええ根性しとるやないかい。
歳寄りの母をだまくらかしたりしたら、
クライアントである兄はどんなに心証を害するでしょう。
それでも目先の、ノルマを達成すること、を優先させたんや。
厚顔無恥、とはこのことですね。
昔の高度経済成長期のように、
企業が高金利でお金を借りて設備投資する時代ではありません。
顧客と信頼関係を築かなくては、銀行に未来はないゾ、
・・・・・・と思うんだけど。