hidehirato’s blog 旧・あんずは怒り、そして笑うのだ

日々を味わうシンプルな暮らしで、仙人に近づきつつあるシニアのドキュメント

スピリチュアル

真っ赤なジャケットを着た江原啓之さんを、先日週刊誌で見ました。
 
体積の豊富な方がその表面を明るい色で覆うと・・・・・・
笑えるど派手さでした。
 
なのに、お話は好き。
 
彼の霊視は眉唾に思えるのですが、
人生の問題の解きほぐし方は優しくて説得力に満ち、
ああこう進めばいいんだと納得させてくれます。
 
スピリチュアルと言えば江原さんですが、
 
今回はからくりからくさ 梨木香歩さんです。
 
スピリチュアルな世界が、草木で糸を染め、機で織り、自分を表現しようとする少女たちの生活を通して描かれます。
 
梨木さんは、デビュー作西の魔女が死んだが100万部を超えるベストセラーになりました。
 
いじめで学校へ行けなくなった少女が、「西の魔女」と呼ばれる祖母のもとで魔女修行をして力を取り戻すというお話です。
 
修行はホグワーツでのハリー・ポッターのようでなく、木や花や草と共に生きることなのですが。
 
よくまとまった読みやすくてラブリーなお話でしたが、なんか浅くて、素敵なんだけど物足りない感じでした。
 
と・こ・ろ・がからくり・・・は、女を魅了して止まない布、スピリチュアル、植物マニア、女の情念、といった要素がてんこ盛り、なのに深く、その上、少数民族の文化と言語に由るアイデンティティの問題までラストで収斂し、それはそれは圧倒的な迫力でした。
 
不思議の国のアリス」や「ピーターパン」に代表される、をっとハリ・ポタもあった、イギリスのファンタジー系統です。
でも、荒唐無稽な設定ではありません。
現実からちょっと離脱したい日にいかがでしょうか。