その籠に座ってゆらゆら揺れておりましたならば、
しゅっと背の高いウェイターさんがメニューを持って来てくれるのでございます。
”ヒュー・グラントじゃが!”思わず叫ぶ私、大丈夫心の中で、です。
前菜
春のお豆のスープ
いかのフライ、チリソルト
牛肉のテリヤキソース
うそ、ここはイギリスではないの?
おいしいぢゃありませんか。
春のお豆と トリュフ のエッグタリアテッレ、パルミジャーノ添え
噛みしめて食べましたなり、トリュフ。
味はしなくて、変わった匂いでした。
旦那ちゃんのカレー
ちょっともらったけど、おいしいチキンカレーでした。
デザートはレモンタルトをたのみましたが、これはさすがに、しびれる(悪い意味)甘さでした。
いろいろ決めるときヒューさん(勝手に呼ぶけど)は、
「良い選択です~」 とか、「それはおいしいですよ」 とか、
大変あいそよく言ってくださいました。
長時間のフライト覚悟で、化粧もしていない、ちんまい黄色いアジア人、
実は格安パッケージツアーで来ている、なのに。
ラウンジの広さ、豪華さ、イギリスとは思えない(失礼)おいしいお食事、
行き届いたウェイターさん、
これは、ヴァージンアトランティックの戦略なのでしょうが、
関空の飛鳥ラウンジとは全然違います。
日本では、もともとお金で差をつけるのが良い、という思想がない気がします。
貴重な経験でうれしい反面、富は偏在しとんのや、というやなカンジもしました、
僻みですが。
偏在してると、やはりどっかから搾取してると思っちゃうよなあ。
まあマルクスの時代はヨーロッパ中が階級社会だったのでしょうが、
いまだに階級社会であるイギリスで、「資本論」の元を書いたのも、
何かの縁だったりして。
さて、本来の目的のポルトガルは、古くてひなびた穏やかな国で、
大変私にマッチしました。
リスボンの下町なんて、
んなふうに、おっちゃんが外でいわしを焼いていたりするんです。
み~んなするので怒られないそうで~す