関西のおばちゃんは、
声が大きかったり、必ず値切ったり、豹柄を愛好したり、おせっかいだったり、と残念イメージですが、
私は、元気で、合理的で、派手好き、&親切とポジティブに捉えています。
でかい声で話すことは全部ギャグで、私はそういうセンスに恵まれていないので、
うらやましいくらいです。
母を笑わせに行ってきました。
ハイヒールが履けなくなっているので、娘のお式用のフォーマルなローヒールパンプスも買っておこうと。
母は先月より元気な様子で、ヘルパーさんがとてもよくしてくれる、とうれしそうに話しておりました。
ほんとに、お掃除は行き届いており、猫トイレまできれいにしてありました。
さて、一泊した翌早朝、ピンポン、とインターホンが鳴りました。
母が、私が寝ていた和室に猫を押し込んで、外から鍵をかけました。
母は、以前玄関ドアを開けたとき猫が外に出て、困ってから、
和室の廊下側に鍵をつけてもらい、
玄関を開けるときは、和室に猫を閉じ込めるようにしているんです。
こんな早朝に誰が来たのかと、やきもきしたのですが、
いっこうに猫を出そうとドアを開ける気配がありません。
私は着替え、ドアを叩いて、母に開けさせました。
そこにいたご婦人に、
「どなたですか」と聞くと、
「Tです」って。
おお、悪名高いTさん!
もう、ず~っと以前から、
早朝散歩をしていて知り合い、
出かけて食べたり飲んだりするたびに、財布を忘れたと言っては、母に払わせ、
買い物をすれば、母に荷物を持たせ、
母が丹精した野菜や果物や花を、もらっていこう、と、勝手に切って取っていく、
とは聞いていました。
もちろん、そういう人とは付き合わないようにと言ったのですが、
「だって、勝手に来るんだもの」と母は言っていました。
同じ習い事にも行ってるし。
前日買って、私と二人で食べた草もちの残りをあげようとする母に、
「人に古いものをあげたらいかんよ」とけん制しておき、
それでももらいたそうにしているTさんを、半眼でにらみましたの。
「お母さん、お元気になってよかったですね」 とTさん。
「もう大丈夫ですから、来ないでください」 と私。
長年母をくいものにしてきた人に剣突くわせて、すっとした
わけがありません。
人の顔を見て悪いことを言うのは、ほんとに心臓に悪いです。
でも、少し妖精さんになっている母を、守らなくてはなりませんから。
こういうのは、ちゃんとした関西のおばちゃんの武勇伝ではありません。
母んちから帰ってすぐ行った美容院で、
「ヘアカラーの受付は、5時で終わりなんです」 と言われ、
「5分過ぎ・・・・・・、そこをなんとか」
「そういうわけには・・・・・・」
「知らなかったんです~、次からは必ず、時間内に来ます」
「・・・・・・今回だけですよ」
「あっりがとございます!用事がたてこんでて、今日じゃないと、ほんと、困るんです、ああよかった!」
と、無理を押し通す厚顔無恥
これが今回の武勇伝でした。