ごみを出しに家を出たら、もう終わって帰ろうとしていた近所のKさんが、
後戻りしてカバーを開けてくれはりました。
Kさんちには老犬がおり、「北川チビ助(仮名)」とフルネームの書かれた名札をつけて、
よろよろお散歩させてもらってました。
おかげでご近所中から、名前で呼ばれて気遣われておりましたよ。
そのチビ君がもう老衰で歩けなくなり、週一獣医さんのところで点滴を打っている、
と聞いて、ウチの老猫のよれよれぶりもよくお話していました。
ちょっと子猫を自慢してやろうと、思ったな
ものには順序があるので、
「Kさん、うちの猫がついに逝ってしまいました」
「〇〇〇」 ← 息をのむ音
・・・・・・言えなかった
愛する妻を亡くしたのに、直後に後入れをもらった薄情な夫、
てなふうに思われるのではないかと先読みしてしまい。
「それは寂しいことでしょう」
「いえいえ、そんなこと」
と、言葉を濁したのでした。
すんませんKさん。
介護の後にはまた別の幸せがあったりしますよって、
言いたかったけど。