hidehirato’s blog 旧・あんずは怒り、そして笑うのだ

日々を味わうシンプルな暮らしで、仙人に近づきつつあるシニアのドキュメント

をじさまの正体

誰かの話をしていて、それが誰のことだったかひょいと忘れたりします。
 
なかなか重度の健忘症を体験中ってとこ。
 
 
先日のスイスで、カードキーを二枚渡されたホテルがありました。
 
ホテル内のダイニングでの夕食後、夫は街を散策。
私は一人で部屋に帰ろうとしたのですが、
なんとルームナンバーを失念してしまいました。
 
そこいらの部屋でキーを通そうと試してみた(!)のですが、開きません。
 
レセプションに行って恥を忍んで聞いたらすぐ調べてくれたのですが、
みっともなさに、ちょっと混乱していたかも、
乗ったエレベーターで、いくら↑のボタンを押しても点かないんです。
 
先に乗っていたどう見ても日本人ではない東洋人の太ったおじさまが、
「さきにしたにいくんだとおもいますよ」とたどたどしい日本語で。
 
案の定、下に降りて、再度上がるエレベーター。
お部屋は一階だったので、すぐ降りると、あれ?景色が違う。
「れせぷしょんかいですよ」とまた親切に教えてくださるおじさま。
 
欧州のエレベーターには→←ボタンがなく、おっそろしくとろいんです。
 
「日本語お上手ですね」と私。
「すこしだけ。わたしたいわんじんです」とおじさま。
 
そして、私は丁寧にお礼を言って、エレベーターを下りました。
 
どう見ても60前後のおじさまは、日本が占領していた時代に生まれていたとは思えません。
自分で日本語勉強したのでしょう。
なんか嬉しかったです。