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ギリシャ  正反対の見方

昨日のニュース


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アングル:ギリシャ旅行の人気衰えず、外国人観光需要は拡大も

ロイター 7月7日(火)14時19分配信
   

[ベルリン 6日 ロイター] - 5日に実施された国民投票で緊縮策を拒否したギリシャには、さらなる経済的苦境が待ち受けているとみられる。しかし、海外から同国を訪れる旅行者は今のところ減っておらず、旅費が大幅に下がることで外国人観光需要はさらに高まる可能性さえある。

英国とドイツ、フランスの各旅行業協会は、ここまでギリシャ旅行のキャンセルは出ておらず、予約も堅調だとしている。

実際、旅行サイトのスカイスキャナーによると、ギリシャ行き航空便の需要はここ数日で増加。ギリシャの銀行が休業になった6月29日以降、7月・8月の英国発の航空便予約は14%増えたという。

同社は、スペインからギリシャへの航空便の検索も、6月28日─7月5日に20%増えたとしている。

ギリシャ支援に厳しい態度で臨んでいるドイツは、アテネで行われた反緊縮デモで矢面に立たされたが、国民の間でギリシャの観光地人気は衰えていない。

英トーマス・クックのドイツ部門は「ギリシャ行きの予約の水準に変わりはない」と説明。ドイツ旅行業協会DRVも、5月以降にギリシャ旅行の予約は堅調に増えているとしている。

昨年にギリシャを訪れた旅行者の数は約2200万人で、観光業は同国経済の18%を占める。

証券会社ジェフリーズのアナリストらは、ギリシャの債務問題をめぐる不透明感は直近の予約に一部影響を与えているかもしれないが、長期的な打撃とはならないと予想している。

欧州旅行大手のトーマス・クック<TCG.L>と独TUI<TUIT.L><TUIGn.DE>の株価は過去1週間で下落したが、その背景は主として、チュニジアのホテル襲撃事件の影響とみられる。チュニジアの治安に不安を感じる旅行者は、代替渡航先としてギリシャを選ぶ可能性がある。

ギリシャ債務危機は、今夏のホリデーシーズン直前で予約を入れようとしている旅行者に「お買い得」を提供している側面もありそうだ。

旅行サイトのカヤックによると、ギリシャのホテル代は今週、昨年の同じ時期に比べて8%下がった。

一方、フランスの旅行会社ヘリアデスは、ギリシャのホテルと同国行きの飛行機はすでに予約でぎっしり埋まっているため、大幅な値引きはしていないとしている。

ギリシャではATMでの現金引き出しが1日60ユーロに制限され、首都アテネのシンタグマ広場では再び大規模な抗議集会が行われているが、各旅行会社によれば、コス島やコルフ島などのリゾート地は平静が保たれている。

英旅行業協会ABTAの広報担当は「現在のところ(現地の状況は)極めて通常通り。リゾート地での食品や医薬品などの不足は一切報告がない」としている。

旅行各社は、ギリシャ渡航する際には、小額紙幣で十分な現金を持っていくよう旅行者に勧めている。独DRVは、仮にギリシャが通貨をドラクマに戻したとしても、ユーロは引き続き使えるだろうとしている。



ギリシャ>「この国はもう手詰まり」アテネ市民ため息

毎日新聞 7月7日(火)21時19分配信


 【アテネ宮川裕章】ギリシャ政府とEUとの金融支援を巡る交渉が続く中、ギリシャの銀行の資金は底をつきつつある。ギリシャ銀行協会は、当初7日に予定していた窓口再開を8日以降に延期し、1人1日60ユーロ(約8000円)までの引き出し制限を継続した。暴動や略奪など社会不安は伝えられていないが、市民には現金の引き出し停止など「明日」以降を不安視する声が広がった。


 アテネ市内では7日午前も、シャッターを閉じた銀行外の現金自動受払機(ATM)の前に長い行列ができた。中心部シンダグマ広場そばのATM前に並ぶ公務員のベリカ・カプタニさん(57)は生活費のため、連日60ユーロの引き出しに通っている。「窓口の業務再開は最初から期待していないし、欧州中央銀行(ECB)からの資金供給がなければ、銀行の資金不足の状況に変わりはない」と冷静だ。「政府の交渉には期待したいが、何が起こるか分からない。将来を全く見通せない不安が一番つらい」と話した。一方で、年金生活者の不安はより深刻で、アテネなどの銀行前では高齢者たちが年金の支給を待って集まり、整理券が配られると殺到する場面もあった。

 商店の資金繰りはインターネット決済などで何とか持ちこたえている状況だ。ガソリンスタンドを経営するクリストス・リバノスさん(56)は「客足は(前回債務危機の)5年前から年々減っている。カードで支払う人が多いが、現金を動かさずにすむネット決済で何とかしのいでいる。でもこの先どうなるか分からない」。喫茶店を経営するベリカ・カプタニさん(57)は「国民投票の結果は、もう大勢に影響しない。今続く交渉も、どう転んでも同じこと。緊縮策受け入れも、ユーロ圏離脱も、悲惨な結果になるだろう。この国は、もう手詰まりだと思う」と悲観した。

 交渉の行く末は、若者たちの未来に暗い影を落としそうだ。ATM前に並んでいた大学生のビアンカ・フィートロスさん(24)は「チプラス首相はEUとの交渉を有利にするために緊縮策への反対を呼びかけたが、私は反対派の勝利でギリシャはユーロ圏を離脱することになると思う」と心配顔だ。「子供のころからの夢で、ユーロ圏の国の大学院に進学したいが、ドラクマギリシャ旧通貨)に戻って通貨が暴落すれば、それも無理になるかもしれない。なんとか交渉を続けて、良い結果になってほしい」と交渉の進展に望みを託した。








今日のニュース 

「休暇はギリシャで」変わらず=債務危機でも魅力的-ドイツ

 【ベルリン時事】債務危機が続くギリシャへの最大の支援国ドイツでは、国民の対ギリシャ感情が悪化しているが、旅行や休暇の滞在先としてのギリシャの魅力は健在だ。独旅行協会は「ギリシャの(5日の)国民投票後もパック旅行のキャンセルはない」と説明し、「ギリシャは今夏、最も人気の目的地の一つ」と指摘した。
 

 協会によると、現在20万~25万人のドイツ人が休暇をエーゲ海の島々などギリシャ国内で過ごしており、夏休みが本格化すれば、さらに増える見通し。昨年は1年間でドイツから約250万人が訪れた。
 独テレビが行った直近の視聴者の電話投票では、ギリシャへの追加支援に約9割が反対した。だが、ベルリン在住の40歳代の男性は「債務危機と旅行は別。それにギリシャ人は親切だ」と語り、こだわりはない様子。
 ギリシャ国外の銀行に口座を持つ外国人旅行者は預金の引き出しに制約がなく、今のところギリシャ滞在中に目立った不便はないもよう。ただ、独旅行協会は、念のために「十分な現金」を持参するようアドバイスしている。(2015/07/08-07:03) 2015/07/08-07:03



主力の観光に打撃=島のホテル解約相次ぐ―ギリシャ

時事通信 7月8日(水)8時26分配信


 【アテネ時事】ギリシャで発動された国内銀行の営業を強制的に停止し、預金引き出しを1日60ユーロ(約8100円)に制限する措置は、国の稼ぎ頭の観光産業にも大打撃を与えている。銀行の休業で日々の生活資金にも事欠く国民は夏の旅行を断念せざるを得ず、停滞色を強める景気の先行き懸念は増すばかりだ。
 「電話が鳴ると予約ではなくキャンセルだ」。ギリシャ東部のエーゲ海に浮かぶパトモス島のホテル協会会長、アナ・ロメウ氏は地元紙エスノスに、1日だけで50人分の解約を受けたと明かす。例年夏場は観光客でにぎわうが、今年は満室のホテルは3割に達せず、銀行休業が始まった6月末以降の売り上げは平年の3割以下に落ち込んだ。
 地元紙カティメリニによれば、北部やエーゲ海の一部観光施設では、現金不足を補うため、トルコやブルガリアの通貨による支払いを受け付け始めた。銀行から資金を融通できず、営業に不可欠な衛生用品や食材といった物資を海外の仕入れ先から購入できなくなった例も多い。
 7日、付近の自宅からアテネ南郊の海水浴場を訪れた大学生のクリストスさん(22)は「本当はもっと遠くに行きたいが、お金がないから近場で遊ぶしかない」と浮かない表情。バーで働くマリア・ガリファセさん(39)は「ここはまだ客が来てくれるが、混乱が長引けば島部の苦境が人ごとではなくなる」と不安を訴えた。





なんと、今日のニュースは、どちらも時事通信ですがな。



ちょいちょい、ニュースのヘッドラインだけ見て、おもしろそうだったら記事を読む、
程度にサイトを見ておるのですが、通信社によって、今回なんて、その場所の記者によって、


メディアは危機をあおるのが仕事ですから、そこいらへんは鑑みて。
あんず仙人は、欲望とともに悪意とか、いけずとかも消えつつあるので、
前向きな見方を信じる、感じでせうか。


2012年2月に、政府の緊縮財政政策に反対する人々が暴動を起こした直後の5月
夫に引きずられてギリシャに行ってみましたならば、
物価は安いし、観光客は少ないし、それでも海はおそろしくきれいで、国民性は穏やかで、
超ラッキー、てなもんでした。

西側先進国から見ると、失業率は高いし、勤労意欲は低い(ように見える)かもしれんけど、
庭でちゃぼ飼って、食用さぼてん育てて、工場の排水で汚れた海などとは無縁の真っ青な海に囲まれて、
緩やかな生活してるのは、ある意味幸せだと思うんだけど。

アメリカやカナダではギリシャ料理がポピュラーだそうです。
それは移民が多いからで、残念ながら意欲のある人は、国を出ちゃうのかもしれません。

競争、は嫌。
ゆったりと、でも前向きに、善意に捉えて生きていきたい、
と願う今日このごろ。

ゴルフも、肩に力を入れずリラックスしてテイクバック、
しかしインパクトの瞬間には力を込める、という矛盾。
もがいております。