原題は
for kittens,strays,and homeless cats
ちょいとモノを知った猫が、人間に飼われる、というか、
飼ってるつもりの人間を篭絡して、快適に生きる方法を伝授する、
という形式をとっています。
猫語の教科書 ポール・ギャリコ です。
子猫が、
くずかごにはまっちゃう、椅子から転げ落ちる、
電気のコードや毛糸玉をもつれさせる、
花瓶をひっくりかえしたり、インクや絵の具だらけになったり、
でも何をしたって人間は怒ったりできません。
というくだりがあり、もうまったくもってそのとおり、と
膝を打つ思いでした。
ところで、インクって。
そう、これはなんと50年近く前に書かれた本なんです。
でも全然古さを感じさせません。
ラピちゅんがね、子猫ではないけどひどいことに。
ぶーたれております。
手術の後、傷口をなめてはいけないので装着されたエリザベスカラー。
行動も制限してしまうんです。
なにせでかいもんで。
いつも登ってる書棚やたんす、ひっかかって途中で落ちる。
いろんなものにぶつかりながら。
電話をはね落とす、写真たてをひっくりかえす、
ステンドグラスを倒して電球を割る、
そぉれはひどいありさまでした。
こっちの始末をしている間に、あっちでどんがらがっしゃーん。
ひえ~~今度は何だよ~
パニックでした。
私たちはもちろん、やってるラピちゅんもね。
でも、怒るなんて、できません。
怒ったってどうなるわけでなし・・・・・・
しばらくして、わかってきたのか、以前よりおとなしくなりました。
一週間で抜糸です。
もうちょっとの辛抱だよ、ラピ。
さて、本は猫にかまけて、女性のしたたかさ、とか、
男性の さ(言わない)とか、書かれており、
くくく、と忍び笑いを漏らすような後ろ暗いおもしろさでございました。