hidehirato’s blog 旧・あんずは怒り、そして笑うのだ

日々を味わうシンプルな暮らしで、仙人に近づきつつあるシニアのドキュメント

耽溺文庫 主婦スナイパー

以前、ちょっと年上のウォーキングの友達と映画を見に行きました。
 
渡辺謙ちゃん主演の「明日の記憶」。
謙ちゃんと香川照之さんの名演が光るシリアスな映画でした。
原作は荻原浩さん。
 
その荻原さんが朝日新聞ガーデニング日記みたいのを書いていました。
明日の記憶」と全然違う爆笑エッセイで、俄然興味を持ちました。
 
ママの狙撃銃
 ふつーの主婦が実は昔住んでいたアメリカで、暗殺者の訓練を受けていた
 なんつーとんでも設定です。
 しかしヒロイン陽子のキャラがたっているし、格闘技、銃の分解組み立て、など
 まるでゴルゴ13みたいで、かっこよかったです。
 たいへんおもしろうございました。
 
 主人公のちゃらいサーファー健太が、アッシュヘアという設定で、
 なーんかサッカー界の今年のヒーロー本田とかぶっちゃいました。
 その現代青年健太がタイムスリップして、2次大戦中に・・・
 深いです。でもエンタメで、一気に読めました。
 
四度目の氷河期
 幼稚園でじっとしていられず、ワーワー叫びながら窓から飛び出て走り回るワタル。
 ついたあだ名はサイレンまたは消防車。
 そんな彼が小学校時代、コロッケのように色黒のサチと知り合い、
 周りとの違和感や大人の偏見と戦いながら成長していく青春モノ。
 今日読了いたしました。
 よかった~~
 
神様からひと言
 お客様相談室という名前の苦情処理課へ移動させられ、奔走するヒーロー。
 一癖も二癖もある同僚たちが、実はいいやつだったり。
 そのいいやつぶりの描写がうまいの。
 心が温まる物語でした。
 
と、全部当たり。
 
荻原さんの引き出しは、いったいいくつあるんだろう、と
不思議に思います。
テーマが全然違うので。
今後が楽しみな作家さんです。