hidehirato’s blog 旧・あんずは怒り、そして笑うのだ

日々を味わうシンプルな暮らしで、仙人に近づきつつあるシニアのドキュメント

耽溺文庫 パイをぶつけたって・・・

どーもすごい尖った人らしい。
 
町山智浩さんの「アメリカ人の半分はニューヨークの場所を知らない」です。
 
もとは雑誌の映画評論家だったのが、別の映画雑誌ともめて、相手の雑誌の副編集長に
シェービングクリームで作ったパイをぶつけて抗議され、会社を依願退職したって。
 
武勇伝、武勇伝、武勇でんでんででんでん(古っ)
 
それからアメリカに行き、今はフリーのライターで、色々な雑誌に書いたコラムをまとめて
2008年に出版しているのがこの本です。
 
アメリカ人の3割はキリスト教福音派の信者で、選挙に強い影響力を
持っているのだそうです。
 
旧約聖書天地創造を信じているので、公立の学校で進化論を教えるなと
訴えたりしている過激な人たちですね。
 
サ〇が進化したとしか思えないブッシュ、福音派なのだそうです。
その時代錯誤の政策!
そんりゃ、2000年前の考え方なんだもんな。
 
アメリカは一部の弱者以外は、個人で医療保険に入らなくては
なりません。
 
お医者様は医療保険会社からお給料をもらっており、
被保険者への治療や投薬が少ないほど、お給料が上がる。
 
医療保険会社の社員も、
例えばがんになって保険を使おうとする人が、保険に入る前に皮膚病とかで
治療しているのを、きちんと申告せず保険に入ったので無効、というように、
治療や投薬をさせないと、評価される。
 
専門知識はなくとも、とにかく投薬や治療を少なくするほど評価される。
 
のだそうです。
 
他にもウォルマートのあこぎさ、とか、そこに暮らしている市民の目から見た
アメリカの病理を、ゴシップや映画にからめて、
わかりやすく、んでめっちゃおもしろく書いてはります。
 
もちろん、救いとして、健全な人たちも登場。
今もアメリカに住んではるんだし。
 
世界は日々変わっていますね。
もうかの国は「奥様は魔女」のころのような、豊かで鷹揚な、
私たちが憧れる国ではないんだな~
 
 
日本の国民皆保険のありがたさが身に沁みます。
 
こないだ中間選挙で圧勝した共和党(ブッシュのほー)は
せっかく3月に僅差で可決した国民皆保険に近い医療保険改革法を
後退させると言っています。
 
なんとか頑張れオバマ大統領!