義父の初盆のため、夫の実家へ行きました。
夫が準備してきたものを運び、後ろから私も家に入ろうとしたとき、
あ~あ、という義父の声が。
あら、お義父さん。
義父は真っ正直で潔い、侍のような人柄で、
私は一度も注意されたり意見されたりしたことがないかわり、
それほど近しい関係にもなれませんでした。
そんな私に何がおっしゃりたかったのでしょう。
18年前に亡くなったリアル父は、
社会的には成功しませんでしたが、子煩悩、孫煩悩(?)なやさしい人でした。
自営業をしており、工場と住居が同じ敷地にありました。
田舎のだだっぴろい場所で、私はそこに里帰りしていたんです。
お正月だったかお盆だったか、
私がその住居に母といたら、工場まわりで遊んでいた子供たちが、
こわばった顔で飛んできました。
中学生から小学校高学年の、娘、息子、甥2人。
今は主のいない社長室で遊んでいたら、
だれもいない工場の方から、お~い という声がしたんだ、
と彼らは言うんです。
おじいちゃんの声だったよね、と。
不思議なことが、ときどきありまする。