一時期、体調不良、それは更年期障害だったのだけれど、とか、
マスメディアへの不信とかで、テレビを見るのをやめていました。
ニュースだけでなくテレビドラマからも遠ざかり、
映画のこともネットでは見るけれど見に行くことはなく、
俳優さんたちのことは名前しか知らない、という状態でした。
それが、GYAO! がテレビドラマや映画の無料配信をするようになり、
いつでもお手軽に見られるようになったので、久しぶりで見た邦画、
「駆け込み女と駆け出し男」で、
名前しか知らなかった満島ひかりさんの美しいこと妖しいこと、
その上演技がうまいのに、感動してしまいました。
イメージ
こんな女優さんがいたんだ。
最後期の樹木希林さんと競演する鬼気迫る演技、なんちって。
次はアマゾンプライムビデオで坂元祐二さん脚本の
「カルテット」
こたつで寝ている(想定)の満島さん演ずるすずめちゃんが、
起きてあくびをするシーン。
涙目で鼻の先が赤くて、ほんとに今起きましたという様子だったんです。
う、うまい!
それから脚本家の坂元祐二さんのファンにもなりましたよ。
会話劇でせりふがすごく面白くて。
「大豆田とわ子と3人のもと夫」は
「カルテット」と同じく松たか子さんと松田龍平さんの主演でしたが、
カルテットと同じく出ている人たちがうまくて、
毎週(無料)配信を待ち遠しく思いながら見ました。
さて、時系列的にはちょっと前後するのですが、
宮藤官九郎さん脚本の「監獄のお姫様」を
今無料配信で再放送(?)しており、
宮藤ファンでもある私は、もちろんリアルタイムでも見たのですが、
また最初から見ています。
あんな奇態なせりふ、満島さんでないとリアルに見えるようには言えないよな~とか
ヘンな感心しつつ。
そして核心です。
今、坂元祐二さんの脚本の、「初恋の悪魔」が配信されているのですが、
途中で満島ひかりさん、出た~
様々な事情で行き場がなくなった少女たち、
その少女たちを連れてきて、居場所を作る、必死で働いて、という役です。
少女たちにはあなたたちがただいまと言って帰ってきたとき、
お帰りと言ってあげたい、と言うのです。
紆余曲折の後、
大きくなっている少女、松岡茉優さんが、「ただいま」と言い
数秒の間があって「おかえり」とあの澄んだ声で満島さんが答える
こみあげてくるものがあるシーンでございました。
前半のハイライト。
クドカンの「監獄のお姫様」で、女子刑務所の監察官の満島さんが、
再犯して刑務所へ帰ってきた人に、
「ただいまも聞きたくないし、お帰りも言いたくないんだ」
「更生させるためのうちらの努力が全部無駄になったってことじゃないか」
と怒るんです。
もう一回見ました、そのシーン。
これは
これは
坂元さんの宮藤さんに対するオマージュ、だよな~
「初恋の悪魔」
田中裕子さんと、仲野太賀さん、柄本佑さんが、うまくて、
坂元さんの書くせりふとぴたっとはまってて
すんごく上等なものを見せてもらってる気がします、ありがたし。
林遣都「今、それどころじゃないだ」
柄本佑「じゃあどのジョージなんだよ」
などというコネタもあったり(笑)